エレガントであるiBookのいちばんの弱点は,まともなモバイル接続環境がなかったこと。いま,すべてのiBookは街へ出るべきだ。
富士通社は,DDIポケット社のAirH"に対応したUSB接続型端末「AH-F401U」をマックOS Xに対応させた。PCカードスロットを持たないiBookユーザーからの関心は高く,注目を増すことになるだろう。
と,いうことで手元のiBook(最新のではないです,2つ前のビルド)と買ってきたAH-F401Uをつなげてみた(ph1,ph2,ph3,ph4,ph5,ph6,ph7)。デザイン的にはあまり合ってはいない。とことん柔らかいiBookのデザインに対して,AH-F401Uはちょっとごつごつしている。が,まぁそんなに云うほどでもない。ph1やph2をみて感じるかもしれないが,USBに差したときのこのAH-F401Uの出っ張りはなにかぶつかりそうで結構恐い。で,ph3のようにキーボード側に倒すとちょうど「shift」キーや「control」キーが隠れてしまう。なのであまり倒すこともできない。だがまぁそれも,出っ張りになにかがぶつからないように気をつければすむことだ。
私のiBookにはOS9環境がインストールされてないので,デスクトップでまず準備をしなければいけなかった。OS X環境だけでは,AH-F401Uを使うことはできず,かならずOS 9環境が必要だ。OS 9上で,ファームウェアのアップデートをし(しなくてもいいかもしれないがしといた方がいいだろう),続けて動作切り替えツールで「ウインドウズ / OS 9」から「OS 9 / OS X」に変更する。これをしないとOS Xではダイヤル時にモデムのリセットが延々と続いて接続できない。この準備を終わると,やっとOS Xで使用できる。まだ接続切断時にまごついたりして,モデムスクリプトがこなれていない感じがするがぜいたくは云わない。128kbpsのAirH"の接続で,実際の速度は40kbpsから80kbpsの間ぐらい。56kbps用のネットラジオ(itoTunes)は若干途切れがちだが,そこそこ聴くことができた(ph8)。iBookがやっと動き回れるノートになったようで,うれしい。
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